ドリトル先生に関する資料

ドリトル先生 について調べる機会があったので、邦題と原題の対照を始めとして、見つけたことをまとめておきます。[2004.5.31]

  1. ドリトル先生アフリカゆき
    原題
    The Story of Doctor Dolittle
    岩波少年文庫番号
    021
    内容
    動物と話のできる名医ジョン・ドリトル先生は、サルたちを恐ろしい疫病から救うために、アヒルのダブダブや犬のジップ、ブタのガブガブらを引き連れてアフリカに向かいます。78年刊に次ぐ新版。
    関連リンク
    原文テキストを読める場所
    http://lofting.thefreelibrary.com/Story-of-Doctor-Dolittle
    http://www.pagebypagebooks.com/Hugh_Lofting/The_Story_of_Doctor_Dolittle/
    http://www.worldwideschool.org/library/books/youth/classic/TheStoryofDoctorDolittle/toc.html
  2. ドリトル先生航海記
    原題
    The Voyages of Doctor Dolittle
    岩波少年文庫番号
    022
    内容
    トミー少年や動物たちをつれて航海に出たドリトル先生は、漂流するクモサル島に上陸。島民の敵をやっつけて島の王様に選ばれたりしますが、やがて大カタツムリの殻にもぐって帰国します。78年刊に次ぐ新版。
    関連リンク
    原文テキストを読める場所
    http://www.worldwideschool.org/library/books/youth/classic/VoyagesofDrDolittle/Chap0.html
  3. ドリトル先生の郵便局
    原題
    Doctor Dolittle's Post Office
    岩波少年文庫番号
    023
    内容
    再びアフリカにでかけたドリトル先生はファンティポ王国の郵政大臣に。鳥が手紙を運ぶ郵便局は大成功、動物の通信教育も始まります。ある日、ドリトル先生は太古のカメに会いに奥地へ…。初版52年刊の新版。
  4. ドリトル先生のサーカス
    原題
    Dr. Dolittle's Circus
    岩波少年文庫番号
    024
    内容
    サーカス団に加わったドリトル先生たちは、サーカスの動物たちのひどい暮らしに同情し、オットセイの脱出を助けます。やがて先生は、悪い団長に代わってサーカスを率いることになります。初版52年刊の新版。
  5. ドリトル先生の動物園
    原題
    Doctor Dolittle's Zoo
    岩波少年文庫番号
    025
    内容
    「動物園」といっても、人間に見せるための動物園ではなく、ネズミや雑種の犬、ウサギたちが平和に暮らせる楽園-ドリトル先生はそんな「動物の町」を作ることにします。初版79年刊の新版。 動物と話のできる名医ジョン・ドリトル先生は、サルたちを恐ろしい疫病から救うために、アヒルのダブダブや犬のジップ、ブタのガブガブらを引き連れてアフリカに向かいます。78年刊に次ぐ新版。
  6. ドリトル先生のキャラバン
    原題
    Doctor Dolittle's Caravan
    岩波少年文庫番号
    026
    内容
    サーカスの団長になってキャラバンの旅を続けるドリトル先生は、ある日世紀の名歌手、カナリアのピピネラに出会います。やがて、世界で初めてのカナリア・オペラをひっさげてロンドンへ。初版53年刊の新版。
  7. ドリトル先生と月からの使い
    原題
    Doctor Dolittle's Garden
    岩波少年文庫番号
    027
    内容
    ガやチョウなどの虫語の研究に熱中していたドリトル先生のところに、ある晩、家くらいもある巨大なガがあらわれました。このガが月の世界から来たのだと知って、先生は月へゆく決心をします。79年刊の新版。
    コメント
    庭の動物園で小動物たちが語るバラバラのエピソードが、月へと向かう大冒険へと発展していく。旅の目的地を決める食卓シーンはシリーズ屈指の名場面。原題は前半の動物園での物語をフィーチャーしているが、邦題は後半に現れるガに着目して、美しくも劇的な素晴らしいセンスの超訳に。
  8. ドリトル先生月へゆく
    原題
    Doctor Dolittle in the Moon
    岩波少年文庫番号
    028
    内容
    巨大なガにのって月へ着陸したドリトル先生たちは月世界を探検します。そこでは動物も植物も平和な生活を送っていました。住民たちと話をかわせるようになり、先生は診療所を開いて大活躍。79年刊の新版。
  9. ドリトル先生月から帰る
    原題
    Doctor Dolittle's Return
    岩波少年文庫番号
    029
    内容
    月へ行ったきりのドリトル先生の帰りを待ちわびていた動物たちは、月蝕の晩、ついに月からの合図を見つけます。ところが帰ってきた先生は、なんと6メートル近い巨人になっていて…。79年刊の新版。
    コメント
    月から帰ったスタンビンズ君に、私は泣きました。
  10. ドリトル先生と秘密の湖(上)
    原題
    Doctor Dolittle and the Secret Lake
    岩波少年文庫番号
    030
    内容
    大ガメのドロンコは、大地震で、アフリカの「秘密の湖」に生き埋めになってしまいました。長生きの薬の研究にいきづまっていたドリトル先生は、ワニの協力で、無事ドロンコを助け出します。79年刊の新版。
     
  11. ドリトル先生と秘密の湖(下)
    原題
    Doctor Dolittle and the Secret Lake
    岩波少年文庫番号
    031
    内容
    ドリトル先生に救出された大ガメのドロンコが明かす、大昔の地球の雄大な物語。大洪水がおきたときのノアの箱舟のようすや、動物が主人になったゾウ王国でのできごとなどが語られます。79年刊の新版。
     
  12. ドリトル先生と緑のカナリア
    原題
    Dr. Dolittle and the Green Canary
    岩波少年文庫番号
    032
    内容
    カナリア・オペラのプリマドンナ、ピピネラの一生をくわしく語る伝記。最初に飼われていた宿屋からお城につれていかれたピピネラは、さらに数奇な運命をたどり、ドリトル先生に助けられます。79年刊の新版。
  13. ドリトル先生の楽しい家
    原題
    Doctor Dolittle's Puddleby Adventures
    岩波少年文庫番号
    033
    内容
    船乗りに飼われていた犬のローバーが、親切な少年の愛情にこたえて命がけの冒険をする「船乗り犬」など、8つの短編。作者の死後に、夫人が遺稿をまとめて一冊にしたもの。79年刊の新版。

日本での出版

原書入手への手がかり

アメリカではかつて、Lippincottという会社がドリトル先生の全話ハードカバーを出版していました。現在は医療関係の出版社のようです。表紙デザイン、イラストの載せ方、背表紙にあるドリトル先生の歩いている姿などから、岩波書店のハードカバーの元になっていると考えられます。岩波版はその魅力を非常によく再現し、かつ日本風の色調を加えた素晴らしいできばえだと思います。Lippincott版を開くと、岩波版にはない、英語の原題をデザインに取り入れた扉絵を見ることができます。

  • amazon.com
    アメリカamazon.com。ドリトル先生のカテゴリがあり、各作品名が表示されるものの、「アフリカ行き」と「航海記」以外はほぼ「絶版」。
  • amazon.co.uk
    イギリスamazon.com。「Hugh Lofting」で検索するとドリトル先生の本が多く見つかります。
  • amazon.com Bibliofind
    アメリカamazon.comの古本検索。Lippincottのドリトル先生も見つかる。
  • Alibris
    古本検索。Lippincotのドリトル先生も見つかる。

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